面接時の質問の答え方
■前職の在職期間が短いのはなぜですか?
人間関係を転職理由にするのは避けたい。
これはどの会社でも起こりうることなので、自分の会社に入っても同じトラブルを起こすのではないかと、人事を不安にさせるでしょう。
計画的な転職だったと強くアピール。
また、転職理由が明確ではない場合は、「最初から決めていました」と言いましょう。
「根をはる」「骨を埋める」という言葉を用いるとさらに効果的です。目線を合わせ、熱く語ってください。
■最近の関心ごとは何ですか??
希望業界に関するニュースに、どれくらい敏感なのかを測る質問。
積極的に情報収集しているか、世の中の動きに自分なりの意見を述べられるかをみたいのです。
業界への関心の高さや自分の意見がしっかり述べられることを面接官に印象づけたいです。
趣味に偏りすぎたテーマや、政治や宗教の話題は避けた方が無難でしょう。
単なる知識自慢にならないよう注意! ニュースはもちろんですが、特技や趣味など自分の得意分野を語っても問題ありません。 ■失業期間が長いようですが?
やはり企業側としては失業期間があるのは気になるもの。
しかも、失業期間が長ければ長いほど「何をしていたのか」への関心が高くなってきます。
退職の理由、失業期間中の行動、今後の目標などはきっちり答えられるようにしておきましょう。
「自分探しの旅をしてました」は、目的もなくフラフラと失業期間を過ごした印象を与え、マイナス評価で禁句 !?
アルバイトをしていた、通信教育や学校に通っていたなど、質問に正直に答えて、誠実さを伝えるのことです。
そして「今度は失敗したくない」ということを強調し、そのためにどんな努力をしてきたかを明確にしたい。
失業中といえども、自分なりに考えて行動していた様子を伝えれば、面接官も納得するでしょう。
経験を積んで賢くなった自分をアピールしたり 「勉強をかねて海外を回っていた」、
「自分に適した職業は何かを、真剣に考えるチャンスだった」など、自分の勉強に充てた時間だったと、アピールすることは大切です。
■夢は何ですか?
あなたのプライベートの夢を聞いているわけではないので注意。
仕事を通じて達成したいことや今後の目標を聞くことで、意欲的な人かどうかを見たいのです。
夢と仕事を結びつけて話そう、「私の夢は仕事で成功することです」と、ストレートに答えましょう。
仕事上のキャリアプランと結びつけて、より具体的に話せるようにまとめておきたいですね。
「個人的なことなので…」と質問の回答を拒否することや、プライベートに偏った夢を語ることもマイナスイメージになります。
「1年後にはこの会社でバリバリ仕事をしていたい」とか、「3年後にこの会社で必要とされる社員でいたい」など
、夢に日付をふって回答しましょう。
さらに、応募先が憧れだったことを告げ、「御社のような会社に出会う機会がなくて遠回りしたけど、
やっとたどり着きました」など、「初恋の人なんだ」くらいの勢いで意欲をみせたいですね。
途方もない夢や趣味に走ると場がしらけてしまうので注意を。
また、「●●みたいな人になりたい」もNG。面接官が評価するのはあなた自身なので、他人を基準対象にするのは避けてください。
話し方は謙虚で力強いことが大切で、夢の続きがこの会社にあることをアピールしましょう。
■〜の方が向いているのではないですか? あなたを否定しているのではなく、あなたがどんな反応をするかに興味があるのです。
そこから、採用後の柔軟性や仕事に対する意欲を確認したいと思っています。
また、応募会社に対する思いの強さも表れるので、誠実に答えたいですね。
たとえ希望部署に配属されなくても入社したいという強い意思を伝えましょう。
会社自体に魅力を感じているということを印象づけたいですね。
面接官は人を見るプロなので、別の職種をすすめられたとしても、「適性を見出してくれた」と前向きに受け止めて回答したいところ。
しかし、質問の真意はあなたがどんな反応を示すかにあるので、柔軟性やチャレンジ精神をアピールしてください。
困ったら「考えさせて下さい」とひと呼吸(ビジネスマナーの達人 浦野啓子
氏) ここは否定的な態度をとるのではなく、自分を認めてくれていると捉えると良いでしょう。
どうしても受け入れられないケースであっても、その場で拒否するのではなく、「考えさせてください」と柔軟な姿勢を見せたいところ。
「どうして●●ではダメなのですか?」と、質問することも有効です。
マイナス部分を知ることも自分を高めるために必要ですから。
「はい、挑戦してみます」と、肯定する場合は、チャレンジ精神を前面に出し、明るいトーンで歯切れよく話してください。
面接官に好印象を与えるコツは、相手の提案を立てた上で自分の考えを述べることです。
■お酒は飲めますか? 基本的には相手をリラックスさせることが目的。
あまり堅苦しく考えなくてよいでしょう。飲めなくても社交性をアピールすればOK!
「全然飲めません」など、否定的な言葉を選ばない方が心証はいいと思います。
私たちの世界でもお酒を飲めない人がいますが、お酒を飲めないこと自体はマイナスになりません。
飲めなくてもコミュニケーションの場として楽しめる人間ということをアピールしましょう。
逆に、お酒が好きな場合は「大好き」とは言わず、「嗜む程度です」と答えるのが無難でしょう。
■今までで一番苦しかったことは何ですか? この質問はあなたのキャパシティを測る質問といえます。
入社後に苦しい場面が訪れたとき、どう仕事へ取り組むのかという姿勢を面接官は見たいのです。
過去にきちんと対処できていた人は、入社後も挫折することなく、機転を利かせて仕事に取り組めると判断されます。
困難な経験から学び、成長した姿を見せたい。
面接官はあなたの苦労話を聞きたいわけではありませんので、この質問に対しては事実を話すだけでは不正解です
前後関係を整理した上で、「何を学び」「どう対処したか」を伝えましょう。
そして、その経験を通じて成長できたこと具体的に話してください。
苦しかったと感じさせない前向きさが大切。
苦しい経験をしていたとしても、「いつも前向きに頑張ってます」、
「絶対あきらめない性格なので、粘り強く乗り越えました」など、"苦しいと感じたことはない"自分をアピールするのがスマートです。
苦しかったことをぐちったりするのではなく、その経験があったからこそ、今の自分があると誇ってください
■転職回数が多い理由は何ですか? 忍耐力があるか、辞め癖がついていないかを見られています。
それぞれの転職理由を確認し、採用後に長く安定して働いてくれる人物かどうかを見極めています。
転職はキャリアアップのためと胸を張ろう。
「キャリアをアップしたいから」といった、前向きな考えの転職理由は好印象です。
転職回数に比例して、実力や経験もアップしたことも伝えましょう。
「人間関係に悩まされて」や「ひどい待遇を受けていた」など、言い訳っぽいのはNG。
転職回数があまりに多い場合は、誠実な人柄をアピールして、「今回は大丈夫そう」と人事に安心してもらいたいところです。
今まで得た経験・キャリアを活かしてどう仕事に励みたいのかを強調するとなお良いでしょう。
転職経験を逆に武器にする!(ビジネスマナーの達人 浦野啓子 氏) 今は転職回数が多いことも珍しくない時代。
消極的な回答は避け、「自分を鍛えるためです」とはっきり告げましょう。
複数回転職を経験すると、いろいろな人たちに触れることで心が強くなり、これもひとつの武器になります。
新しい環境に順応し、円滑なコミュニケーションを図れる人間は重宝されますから。
また、「チャレンジ精神」と「飽きっぽさ」は紙一重なので、短所に受け取られないよう、最後の語尾まで力強く話しましょう。
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